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スタインウェイピアノ 販売・調律・オーバーホール

スタインウェイピアノ 販売・調律・オーバーホール

お問合せは0467-40-4639

コラム

スタインウェイ・グランドピアノの機種

 ご存知の方も多いと思いますが、スタインウェイはドイツとアメリカで生産されています。世界のスタインウェイディーラーでの取扱は、アメリカ製は南北アメリカ大陸、それ以外がドイツ製となっていて、日本ではドイツ製が標準となっています。基本設計と仕様はほぼ同じですが、塗装の違い等外見の違いそして音の違いがあります。
 スタインウェイ・グランドピアノにはS(奥行155cm)M(170cm)O(180cm)A(188cm)B(211cm)C(227cm)D(274cm)7機種あり、全ての機種が88の鍵盤と同じ音域です。
 サイズ以外でのそれぞれの違いを簡単に言うと、音量・音色・表現力です。D型が最も音量があり、弦の太さと長さ、鍵盤とメカニックの寸法等、最も理想的に作られています。奥行が短くなると低い音の弦が短くなるため太くする必要があり、そうなると弦の振幅が小さくなり、音の変化の幅も小さくなります。サイズの違いで、弦振動を増幅させる響板面積も変わるため、絶対的な音量に差がでます。
 結局D型が一番優れているのでは?と思われるかもしれませんが、そうとも言えません。容積の大きいコンサートホールではその性能を発揮できますが、容積の小さい空間ではその性能も出し切ることはできません。場合によっては、とても弱い繊細な音を表現したい時に音が強く出過ぎたりしてしまう場合もあります。また、いくら表現力があったしても演奏者にとって必要な範囲をピアノの性能が超えている場合、それは必要の無いもの、もしくはそのおかげで弾きにくい場合もあります。
 このように、様々な空間で対応できるように、スタインウェイは7機種用意されています。そして、それぞれはサイズの違いだけで、材質と製法は機種に関係なく製造されています。ピアノを選ぶ場合は、設置する空間と演奏者の必要とする性能を考慮して選定することが重要です。
 同じ機種でも個体差があり、音の調整によっても違いがあります。全てを見極めて選定すことは多くの経験が必要となります。ピアノ技術者が演奏者の要望を理解して楽器の状況を判断することがとても重要です。