page contents

スタインウェイピアノ 販売・調律・オーバーホール

スタインウェイピアノ 販売・調律・オーバーホール

お問合せは0467-40-4639

コラム

スタインウェイピアノ新品と中古について

 

 スタインウェイを購入する際、好みの音色、設置場所に合うサイズやデザイン、予算等、それらを考慮して理想のピアノを探すことになります。
スタインウェイ・グランドピアノの場合、7種類の大きさが異なる機種の選択、カラーやデザインを含めると選択はさらに広がり、そして新品か中古ピアノかも選択のひとつです。
スタインウェイをご購入される方の大半は自分好みの音色を優先させたい方が多いと思いますが、予算の制約がある方も多いと思います。

音色について 

 

 一般に新品のピアノは購入後年月を重ねて音色が大きく変化をしていきます。強い張力で張られた弦や音の振動に楽器全体が影響を受けて、多くは音の深みや色彩感を増していき、最初の音がそのまま継続することはありません。どのような音に育っていくかを最初に判断するのはとても難しいですが、新品のピアノを複数台から選ぶ場合は、それぞれ同じ時期に同じ素材と工程で作られているので、最初に持つ楽器の個性を比較することができます。
 中古ピアノですが、それまでの経過年数で形成された音が出ていますので、新品に比べると楽器の持つ個性が明確です。年数の浅いピアノや部品を交換したピアノは、その後もまた使用とともに変化をしていきますので中古ピアノも最初の音が継続することはありませんが、新品に比べるとその変化は小さくなります。 実際には、新品に比べて音色の深さや色彩が上回る中古ピアノが多数あります。しかし、新品に及ばないピアノも多数あります。使用環境の温湿度管理、調律や調整の管理、オーバーホールが正しく行われているか等、中古ピアノは経過次第で良くも悪くも成長します。
 中古ピアノのポテンシャルを見極めるには、とても経験が必要です。実際に弾いてみて疑問があった場合は注意が必要です。少しの調整で問題が解決する場合もあれば、構造上の問題がある場合もあります。販売店で「使用して馴染むと良くなります」「調整で直ります」等、そのような場合はその場で直してもらったり、充分な説明を受けて納得してから購入されることが重要です。経験豊富な技術者は、トラブルになり易い事例を熟知しています。自分の販売するピアノをお客様にいつまでも快適に使って頂きたいとの想いがあれば、逆にお客様の不安を察知してご説明するでしょう。 今と昔のピアノの素材や製法の違いによる音色の違いについて様々な意見がありますが、実際はそれらを立証した具体的な事例はありません。聞いた話ですが、それぞれの時代で「最近のピアノは‥」と、いろいろ呟かれていたようです。 しかし、スタインウェイの基本設計はほとんど変わっていませんが、高性能な工作機械の導入等の影響を受けて均質化が進み個体差が少なくなったように個人的には感じます。これは良いことなのかどうなのか、少なくとも大きな不良を抱えた製品は少なくなったのかもしれません。 

耐久性等

 

 スタインウェイの基本設計は変わっていないと前述しましたが、外装と響板の塗装は昔と現在では使用されている塗料が異なります。現在の塗装は外気の影響を受けにくい硬い塗料が使用されています。ピアノは温湿度管理が重要ですが、古いタイプの塗装の場合、今のピアノに比べるとさらに温湿度の影響を受けます。 中古ピアノの場合は響板が割れているケースも珍しくありません。逆に古いタイプの塗料が使用されているピアノで響板が割れていない場合は、これまでに非常に良い環境で使用されていたと判断できます。私もピアノを仕入れる際には、響板を細かく確認します。 以上のように耐久性については、これまでの使用環境、そしてこれからの使用環境に左右されます。塗料のタイプによって木材・構造に与える影響は違いますが、中古ピアノでも本体と消耗部品に問題が無ければ、温湿度管理・提供的なメンテナンスをしっかりと行うことで安心して使用できます。 新品・中古共に、消耗部品は使用頻度に応じて交換が必要になります。消耗部品で代表的な弦の寿命は使用頻度によって異なります。使用頻度が多い場合は、3年くらいで高音部の弦が切れたりします。使用頻度の多いコンサートホールでは10年から15年、少ないホールでは15年から20年くらいで弦交換を行っています。切れやすい高音部の弦は、5年位で交換する場合もあります。

価格について 

 

 中古ピアノの価格ですが、特別仕様の豪華な装飾があったり、著名人が所有していた等、一部新品の価格を上回るピアノがありますが、それ以外の多くは経過年数と状態にともなって安くなっています。 日本で流通している中古スタインウェイは、新品価格の50~70パーセントくらいの価格で設定されています。高年式になるにつれて価格は上昇しています。ヴァイオリン等の弦楽器は名器ともなるとその価格は高額になりますが、ピアノの場合は今のところヴァイオリン価格のようなことはありません。